【運営スタッフコラム】ケララの伝統工芸品、アランミュラカンナディ(Aranmula Kannadi)

アランミュラは、ケララの中部に位置する、パルタサラティ寺とヴァッラムカリ(Vallam Kali)と呼ばれるボートショーで有名な都市です。一年に一度開催されるこのボートショーを観に、国内外から多くの観光客が訪れます。

aranmula-1アランミュラカンナディ[Courtesy:maebag.com]

取り分けアランミュラで有名なのが、アランミュラカンナディと呼ばれる、合金で出来た鏡です。一つ一つ手作業で作られるこの鏡は、驚くことに、この地に住むたった一つの家族の人々が代々作っています。通常の鏡と違い、光の屈折や収差(ボケや歪み)が起きないことで知られており、これは合金の配合率によるものだと言われています。配合率は、企業秘密ならぬ家族秘密として代々受け継がれているもので、決して外部の人に漏れることがないそうです。この鏡は、ケララの人々の高い冶金技術の集大成、および文化的遺産のシンボルであり、結婚の際に花嫁が持参する8つの幸運をもたらすアイテムの一つに含まれているほどです。

aranmula-2磨かれる前のアランミュラカンナディ[Courtesy:ourheritageonline.com]

伝説では、アランミュラカンナディはパルタサラティ寺の絵画や工芸を手がける8つの家族により最初に作られたと言われています。彼らは、当時のケララ州の王の命に従い、タミル・ナードゥ州のティルネリヴェリ(Tiruneliveli)より来た人々であったと言い伝えられています。ただ、どうしたわけか、現在はたった1つの家族しか鏡の作り方を知らないと言われています。

この鏡はとても貴重な一品で、世界のどの地域でも同じものを見つけることが出来ません。2004-2005年には、GIタグ(特定の地域のみで生産される高品質と希少性、知名度を誇る生産品に贈られる証明書)の認証を受けました。また大英博物館のコレクションの中には、45cmの高さのアランミュラカンナディが展示されています。

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