【運営スタッフコラム】インドで見かけるピンク色の水の正体とは!?パディムッガムとは?

レストランを訪れた時に出される水。ケララ州の街中のレストランでは一風変わったお水が出されます。何とピンク色の水なんです。着色料が入っているのか?と最初は驚きましたが、いえいえ、これはれっきとしたアーユルヴェーダの水なんです。今回のコラムは、この水の正体についてご紹介します。

ケララ州において、アーユルヴェーダの水と言えば温かいピンク色の水(またはお湯の状態)を指します。薄いピンク色のこの水は、レストランのみならず、多くの家庭でも飲まれています。何故ピンク色なのかと言いますと、パディムッガム(Pathimugam)という赤みのある植物の心材の部分を水と一緒に沸騰させた時に、この心材の赤みが水に移ることによって、ピンク色になるからです。パディムッガムはアーユルヴェーダにおける薬用目的でケララ州で頻繁に使用されている植物です。パディムッガムは別名スオウの名前でも知られている、インド固有のマメ科の植物です。

pink-water-300x200ケララ州で見かける飲み水は多くがピンク色です[Courtesy:sumishealthyliving.blogspot.com]

パディムッガムの心材は赤く、固く、そして重いのが特徴です。木を切った直後の断面は白いのですが、空気に触れることによって赤色に変化します。水をパディムッガムと一緒に沸騰させることにより、水を浄化し、水から発生する流行病を予防することが期待できます。その他にも多くのアーユルヴェーダの薬に使用されていますが、これはパディムッガムには予防薬の性質があるからです。専門家は、パディムッガムにはガンの治療薬として高い効果があると謳っています。ガン以外にも、腎臓や肌の不調の治療にも有効であると言われています。また、痔、コレステロール異常、血液の詰まり、腹痛、糖尿病、心臓病の治療にも使用されています。

Red-sander-chips-300x198パディムッガムの心材がピンク色を水に与えます[Courtesy:cookingflavors.com]

薬用効果の他に、商用でも広くパディムッガムは使用されています。このピンク色の水を使って、絵画の絵具として、ケーキや飲料水への着色料として、衣料への染料など、多くの目的で使用されています。WTO及びWHOが合成化学物質の染料の使用を禁止したことにより、自然由来のパディムッガム染料の使用範囲は大きく広がると考えられています。ガン、糖尿病、コレステロール異常、腎臓病、腹痛、心臓病、肌の不調の治療に効果があるので、医薬品業界への貢献度も高く期待されています。また血液浄化やのどの渇きを防ぐ目的でも広範囲に渡って使用されています。

このピンク色の水を作るには、水とパディムッガムを鍋に入れ2,3分沸騰させます。パディムッガムを濾してなるべく温かい状態で飲みましょう。ケララ州では街中のスーパーマーケットでこのパディムッガムを安価で購入することが可能です。

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