【運営スタッフコラム】アーユルヴェーダ医師へのインタビュー① ~アーユルヴェーダの始まり~

先日、弊社スタッフがインド、トリヴァンドラムのアーユルヴェーダ医師へインタビューを行いましたので、今回はその模様をお伝えします。アーユルヴェーダ…昨今耳にする機会が増えましたが、そもそもアーユルヴェーダってなんぞや!?という疑問にお答えします。(本インタビューは7回に分けてご紹介します。)

Q1:「アーユルヴェーダ」はインドでは馴染みのある言葉ですが、実際のところ、何なのでしょうか?

A1:アーユルヴェーダとは、古来より存在する予防医学です。ただ治療するだけではなく、病に負けない健康な身体作りを提唱しています。アーユルヴェーダは、サンスクリット語のayus(生命、寿命)とveda(知識、科学)に由来する言葉で、「生命の科学」を意味します。アーユルヴェーダは、人生のあらゆる場面で身体を病気や未病から防ぐ道しるべとなってくれます。アーユルヴェーダの教えは、Swasth(ヒンディー語で健康を意味する)な状態を維持することを目的としています。

Q2:古来、アーユルヴェーダはどのように実践されていたのでしょうか?

A2:古来、医師はヴァイディヤ(注1)と呼ばれ、彼らはハーブの知識を豊富に持ち合わせていました。現代と違い、その頃は満足のいく治療器具が存在しませんでしたので、ヴァイディヤ達は木材や鉄から治療器具を作り、また治療に使われる薬は、その地域で手に入るハーブや植物を主成分としていました。血圧測定器や聴診器がない時代でしたので、ヴァイディヤは脈から病を探り当てていました。ヴァイディヤは人々から大変尊敬されており、中には彼らを「神」と呼ぶ人もいたと言われているほどです。
今日でも、医師達は古来より提唱されている方法に基づいてアーユルヴェーダを実践しています。薬も同じ方法で作られています。近代化により、現代の人々の生活スタイルは古来の人々のそれとは大きく異なっていますが、アーユルヴェーダの理論や治療法はなお高い効果を発揮する力を持っています。

Susrutasurgeon-300x244外科手術の実践であるスシュルタ(Susrutha)を患者に行っている場面を描いた絵画
[Courtesy:homeopathyworldcommunity.com]

注1
ヴァイディヤ:古来、インドで医師はヴァイディヤ(Vaidhya)と呼ばれていました。一家に一人専属のヴァイディヤが付き、家族全員の健康管理をする役割を担っていました。ヴァイディヤ達は幼いころからアーユルヴェーダについての勉学を行うことにより、病とその治療に対する深い知識がありました。病の診断は、脈を診て行われていました。人間の脈にはヴァータ、カッパ、ピッタの3種類あり、ヴァータは蛇、カッパは蛙、ピッタは白鳥または象のような脈だと言われています。

Physician-300x278ヴァイディヤが教え子にアーユルヴェーダを教えている場面を描いた絵画
[Courtesy:wiseearth.com]

ヴァイディヤの中でも取り分け有名なのがスシュルタ(Sushrutha:外科分野の権威であり、スシュルタサンヒター(Sushrutha Samhita)というアーユルヴェーダにおける外科医学のテキストを編纂した人物)、ヴァーグバター(Vagbhataa:アシュターンガ・フリダヤ・サンヒターという、治療法と予防医学の書を編纂した人物)と言われています。

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HAANAでは、インドでアーユルヴェーダを学びたい、体験したいといった方や、ケララ州のことが知りたい、観光してみたいといった方のためにアーユルヴェーダのことはもちろん、ケララ州の魅力をたくさん伝えていきたいと思います。
よろしくお願いします。