【運営スタッフコラム】アーユルヴェーダ医師へのインタビュー⑤ ~ドーシャについて~

アーユルヴェーダ医師へのインタビュー①~アーユルヴェーダの始まり~
アーユルヴェーダ医師へのインタビュー②~アーユルヴェーダは生活に寄り添うもの~
アーユルヴェーダ医師へのインタビュー③~アーユルヴェーダの薬は自然由来~
アーユルヴェーダ医師へのインタビュー④~シッダ医学とは~

Q9:時とともに、アーユルヴェーダは発展または変化したと思いますか?

A9:古来、アーユルヴェーダの薬は、植物やハーブのジュース、また木の樹皮から作られていました。多くが液体の状態、カーシャヤ(kashayas:煎じ薬)で服用され、非常に回復効果が高かったと言われています。カーシャヤを飲む際には、パトゥヤ(pathya)という厳しい食事制限も守らていました。現代は生活スタイルが変化していますので、カーシャヤを服用することによって、多くの時間を消費することを嫌がる人が増えています。これらの背景から、アーユルヴェーダの医薬品会社は、より手軽なタブレットやパウダーなどで薬を販売するようになりました。タブレットやパウダーも薬としての効果はありますが、液体の状態に比べて病を治癒するのに時間がかかると言われています。

Q10:ドーシャとは何でしょうか?また人間の身体においてのドーシャの重要性とは何でしょうか?

A10:ドーシャはアーユルヴェーダの基本的な概念と言えるでしょう。細胞が人体の基礎であるのと同じように、アーユルヴェーダにおけるドーシャは人体を組織する基礎要素であると考えられています。ドーシャには3種類あり、ヴァータ(vata)、ピッタ(pitta)、カパ(カパ)と呼ばれていて、更に5つの細分類があります(図参照)。各人の体質(prakriti:プラクリティ)はこの3種類のドーシャにおおまかに分類され、3種類のうち1種類のドーシャが突出している場合もあれば、2種類が目立つ場合もあり(duo-dosha prakriti:デュオドーシャプラクリティ)、  更には3種類全てが同じ強い力で存在している人もいます(tri-dosha prakriti:トリドーシャプラクリティ)。1種類のドーシャしか要素がない場合は、健康に悪影響を及ぼすと考えられています。

3種類のドーシャには、それぞれ身体の中で果たす役割があります。例えば、ヴァータは呼吸、ピッタは消化を司ります。消化の不調は、身体のバランスが崩れていて、急性または慢性の病が潜んでいる可能性があるとアーユルヴェーダでは考えられています。放っておくと、ストレスや不安症状など、精神にも悪影響を与えます。カパは関節の潤滑剤の役割を果たします。3種類のドーシャがバランスよく保たれている状態が健康であると言えます。

Elements-300x2253つのドーシャと5つの分類[Courtesy:livingbydesignonline.com]

アーユルヴェーダの医師はこのドーシャのバランスをみて、患者に適切なトリートメントを施します。医師はまず患者のドーシャタイプを診断しますが、自分のドーシャタイプを知ることは、その後のトリートメントを受けるうえで非常に重要となってきます。ヴァータは活動的でエネルギッシュ、ピッタは体温が高く汗かき、カパは落ち着いていて物静かで脂性肌、などの特徴があります。トリートメントはドーシャタイプによって異なりますので、必ず自分のドーシャタイプを把握してから、トリートメントを受けましょう。

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