【運営スタッフコラム】アーユルヴェーダ医師へのインタビュー⑦ ~病気の診断方法~

アーユルヴェーダ医師へのインタビュー①~アーユルヴェーダの始まり~
アーユルヴェーダ医師へのインタビュー②~アーユルヴェーダは生活に寄り添うもの~
アーユルヴェーダ医師へのインタビュー③~アーユルヴェーダの薬は自然由来~
アーユルヴェーダ医師へのインタビュー④~シッダ医学とは~
アーユルヴェーダ医師へのインタビュー⑤~ドーシャについて~
アーユルヴェーダ医師へのインタビュー⑥~各ドーシャの特徴~

Q13:どのように患者の病気を診断していますか?

A13:アーユルヴェーダでは、病気の診断方法をパリクシャー(pariksha)と呼んでいます。このパリクシャーは3つの方法、トリヴィダパリクシャー(trividha pariksha)、アシュタヴィダパリクシャー(ashtavidha pariksha)、ダシュヴィダパリクシャー(dashvidha pariksha)を用いて患者の病気の有無を診断します。

トリヴィダパリクシャーは、今日でも一般的に用いられる診察方法、ダルシャナ(darsanam:視診)、スパルシャナ(sparsanam:触診、打診
、聴診)、プラシュナ(prasnam:問診)を指します。

アシュタヴィダパリクシャー(ashtavidha pariksha)は8つの診断方法として、以下の8項目の身体の状態を診ることによって病気の有無を診断します。

1.脈(nadi)
2.尿(moothram)
3.大便(malam)
4.舌(jihwa)
5.声(sabdam)
6.肌や触覚器官(sparsham)
7.眼(drik)
8.体型(akrithi)

pulse-examination-224x300ベテランのアーユルヴェーダ医師は、患者の脈を診るだけで病気を診断することが出来ます[Courtesy:aayur-science.blogspot.com]

次に、ダシュヴィダパリクシャー(dashvidha pariksha)は、10個の生活にまつわる項目をチェックすることで、患者の病気の原因を探ります。

1.身体のバランスの崩れや働きの不調(dooshyam)
2.住んでいる土地の特徴(例:湿地)(desham)
3.身体の強さ(balam)
4.季節や気候の変動(kalam)
5.消化力(analam)
6.プラクリティ(3つのドーシャのバランス)(prakrithi)
7.年齢(vayas)
8.精神状態(satvam)
9.生活習慣(例:喫煙、過剰な仕事、日中の睡眠)(sathmyam)
10.食生活(例:ベジタリアン)(aharam)

アーユルヴェーダでは多くの広義的な診断方法、治療方法がありますが、とりわけ医師が用いるのが、「4つの知識」と呼ばれる、チャトゥルヴィダニャーナス
(chaturvidha jnanas)です。4つの知識は以下を指します。

1.眼で確認できたり観察できる事柄(pratyaksham)
2.事実から推測できる事柄(anumanam)
3.事実に対して、最適だと思われる対処方法(aptopadesam)
4.事実に対して、学術的に判断できる論理的な事柄(yukti)

Q14:患者のドーシャを診断した後には、具体的にどのように治療を行うのでしょうか?

A14:ドーシャ診断によって患者の身体の状態が分かり、不調に陥った原因を突き止めやすくなりますので、診断前に比べて治療を行いやすくなります。例えば、ヴァータピッタ状態の方にはヴァータを増幅させる食べ物、豆類や芋類などの摂取を避けるようアドバイスします。患者は同時にアーユルヴェーダの養生法を守るようにします。早めの睡眠、適度な運動も大切です。ヴァータとピッタを正常なバランスに戻すための薬も処方します。アーユルヴェーダの診断によって導かれた治療方法を忠実に守れば、病気がすぐに快方に向かうことを実感できるでしょう。

以上、7回に分けてアーユルヴェーダ医師へのインタビューの模様をお届けしました。いかがでしたでしょうか?アーユルヴェーダは長い歴史の中で脈々と受け継がれてきた知識の宝庫です。是非奥深いアーユルヴェーダの世界を体感してみて下さい。

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