【運営スタッフコラム】ケララ州での新年、ヴィシュ(Vishu)について

4月15日はケララの人々にとって特別な一日でした。今日はヴィシュというその日についてご紹介します。

ヴィシュ(Vishu)はケララの人々のお正月にあたります。マラヤラムの新年です。ヴィシュはマラヤラムの月の内のメダム(Medam)の最初の日に行われ、グレゴリオ暦では4月14日またはその前後になります。このお祭りはインド全土で名前を変えて祝われます。パンジャーブ州では「バイシャーキ(Baisakhi)」、タミル・ナードゥ州では「プタンドゥ(Puthandu)」、アッサム州では「ロナガリビフゥ(Ronagali Bihu)」、ベンガル州では「ナババルサ(Naba Barsha)」と呼ばれています。インドの占星術ではヴィシュの日は太陽が牡羊座に変化すると言われており、ゆえにおめでたい日であると捉えられています。

ヴィシュの取り分け特徴的なのが「ヴィシュカニ(Vishukani)」や「カニカナル(Kani Kanal)」と呼ばれる慣習です。

vishu-kaniヴィシュカニの様子

ケララの人々の間では、ヴィシュの日に最初に目にした物がその一年を物語ると信じられています。ヴィシュカニの前夜に、女性陣によってヴィシュカニの準備が行われます。まず、壺の中やその近くに、金の装飾品、新品の洋服、米や稲、半分に切ったジャックフルーツとココナッツと黄色いキュウリ(ケララで見られる大きなキュウリ)やその他に幸運や富をもたらすとされる物を置きます。そして、全体にケララで見られるコンナ(Konna、別名Cussia fistula)の花を散らします。壺の後ろには、真鍮の鏡と花輪を着たクリシュナ神の置物が置かれ、左右にはオイルランプが灯されます。

家族の中で一番の年長者が最初にヴィシュカニを見ることが出来ます。子供達の番はその後です。家族に目隠しをしてもらい、自分の部屋からヴィシュカニのある部屋へと移動します。到着後に目隠しを外してもらう、という手筈です。お寺でもヴィシュカニは行われますので、自宅ではなくてお寺に足を運んでヴィシュカニを行う人も多くいいます。お供え物は後で貧しい人々やそれらを必要とする人々に与えられます。

ヴィシュカニの他にもうひとつ、ヴィシュ独特の慣習があります。「ヴィシュカイネータム(Vishu Kaineetam)」と呼ばれるそれは、家族の年長者が全てのメンバーに何かしらの贈り物を贈ることで知られています。小額のお金や新しい洋服などがポピュラーで、これらを贈ることによって皆の幸運を約束すると信じられています。

人々は新しい洋服を着て、歌ったり踊ったりしてこの記念すべき新年の初日を祝います。人々が花火を鳴らすのもこの日によく見られる光景です。

ヴィシュで忘れてはならないのが、女性陣によって作られるご馳走「サッディヤ(Sadhya)」です。ジャックフルーツ、カボチャ、マンゴーやその他にこの時期特有の野菜を使った多くの料理が作られます。特に有名な2つが、ニームという木の花で作られるカレー「ヴェッパンポーラッサム(Veppampoorasam)」と、マンゴーの甘みと酸味のあるカレー「マンパラパチャディ(Mampazhapachadi)」です。

 Mampazhapulusheriマンパラプリシェリ(Mampazhapulusheri)もヴィシュ特有のマンゴーカレー です

 Mampazhakari‘ (Mango Curry)こちらも有名なマンパラカリー(Mampazhakari)。ヴィシュのカレーはマンゴーを使うことが多いです

ヴィシュはヒンドゥー教のお祝いですが、ケララ州では宗教に関係なく、全土にて祝われています。お小遣いを貰ったりと、日本と少し習慣が似ていてとても興味深いですね。

 

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